軟骨はうまい

赤っ恥人生

それでも私は「ここは浅瀬だ」と言い張る


沼(ぬま、英語:marsh)とは湿地の一種。池や湖との区別は明確ではないが、一般に水深 5 m 以内の水域であり、イネ科やシダ、ヨシ、ガマ、スゲなどの草に占められ、透明度が低く、規模があまり大きくないものを指す。湖沼学上では、水深が浅く水底中央部にも沈水植物(水草)の生育する水域と定義される。

最近、人は新たな趣味を見つけてハマったとき、「沼」と表現する。
水深5mもあれば人間は頭から足の先までずっぽり浸かることになる。
その「沼」という表現はまさにその通りである。
頭から足の先までそのことに支配されたように四六時中沼に浸かり、水中からみた外の世界をぼんやりと見つめて「助けて……このままじゃ古代魚になりそう」と止まらない餌やりタイムに歓喜して腹を満たし、沼の近くを通った人達を隙あらば引きずり込もうとワニのような目で見つめている。


私、LDHにハマりました

Twitter


去年の今頃の私のツイートを見ると、2014年のレコード大賞にも輝き一世を風靡した三代目J Soul BrothersのR.Y.U.S.E.I.のMVを見て軽率に腐女子一本釣りされているのがわかります。
のちに、自分にとって岩田と臣ちゃんのペアにそこまで深い意味はなかったことに気付くのですが、顔面がいい二人ですからね、ここではまんまと前屈みになっていますね。

まず、LDHってなんじゃ?っていう話ですが、
LDHとは、株式会社LDHLDH Inc.)は、日本の芸能事務所である。EXILEのリーダー・HIRO(本名:五十嵐広行)が代表取締役社長を務めている。
社名は、Love, Dream, Happiness の頭文字。

詳しくはWikipedia大先生をご覧ください。

わたしはこれまで自分のことを趣味ヤ/リ/チ/ンと言ってきました。
意味としては、「当たり障りなく気持ちのいい部分にしかつっこまない」という頭の悪い下衆な表現になってしまいます。

アラサーになったわたしですが、これまで趣味に関しては良く言えばフットワークが軽く、悪く言えばクソチャラいミーハーで色々な界隈に「手出していい?」と暖簾をくぐりまくっていました。

わたしという人間を形成する基盤として

というのがあります。
まず、この3足のわらじを履き替えながら数々の暖簾をくぐってきたわけですが、バンギャルという精神構造を持ってビジュアル系だけでなく、邦楽ロック現場にも出向きます。もっと掘り下げるとテニミュに始まり若手俳優、声優、歌い手、などカジュアルに知ったかぶりできる程度のオタク知識を備えて生きています。

そこに突如と彗星の如く現れた、三代目J Soul Brothers
しかし本当に心から熱狂するようになるまで潜伏期間が約10ヶ月ありました。

巷を賑わせるランニングマン、R.Y.U.S.E.I.のMVを見るたびに心の琴線をベベンベベンと震わされていたのですが、心のどこかで「お前これ以上趣味増やしてどーすんの!?!?!?!お前パリピポプチョヘンザの民が一番苦手なんじゃねぇの!?!?!!?なぁ!?!なぁ!?!?!!」と自分で自分の肩を揺らしては忘れていたのですが、なんだろう、病気って発症する瞬間ってわからないじゃないですか。
風邪ひいたときって、「あ〜これ風邪かな〜、いや〜、熱ありそう…」ってなって本当に体温計で熱計ったら「38.5」とかでた瞬間から「しぬしぬしぬしぬむりむりむりむり」って具合悪くなるじゃないですか。
それと一緒です。
「せやかて、工藤、これ好きなんちゃう?好きなんちゃうん???なぁ??熱計ってみようや〜〜?」って心の中の服部が語りかけてきて、「バーロー…好きなわけ……」って新一は耐えてたんですけどね。

認めました。
もうわたしは熱があります。と
服部、悪かったな、俺の負けだ。と


そしたら、その同時期に心の許せる上田担達(2人)もジワジワとLDHに心が傾いてきて…
そこにわたしも勢いよく飛びついたもんだから、共倒れもいいところですよ。
LINEを開けば画像を送り合い気持ち悪いスタンプを連投し言葉にならない感動をわかちあう。

三代目J Soul Brothersというグループをきっかけに、EXILEだけでなくSECONDやGENERATIONSなどのLDH所属グループも好きになりました。


でも、私達はこれを冒頭でもあげた「沼」だとは思っていません。


ここは、浅瀬なのだと


中目黒海岸の浅瀬で楽しく潮干狩りをしているだけだと。決して沼に浸かってはいない。
これは自己防衛かもしれません。

好きなもの一つだけに熱中することはとてもいいと思います。愛が深いし、情熱が違う。
そうやって精神を保てるのならその人にとって一つものだけを愛することは素晴らしいことだと思います。

しかしわたしの場合、一つのものだけに熱中してしまうと「理想の応援の仕方」について深く考えてしまうところがあります。
例えば、とあるバンドにハマったとします。
わたしの一番の理想の応援は、全通なのです。全てのライブに行く、そこで手紙を書く、顔を覚えてもらう、「いつも来てくれてありがとう」と言われる、これなんです。
15才のときから10年以上これが一番理想だと今でも思っているのです。
理想というか、「わたしが一番満足する応援の仕方」かもしれませんね。

しかし、社会人になってそんなことも出来なくなります。
行きたいライブにも行けない、周りにはわたしより沢山ライブに行っているファンがいる、心の狭いわたしはこの事実が辛いのです。

一つのものだけに集中してしまうと、自我が崩壊する、そう理解したとき、わたしはミーハーの扉をノックもせずにぶち破ったのです。


好きなものが沢山あれば、Aの現場に行けないときはBの現場に行けばいい。Bの現場が当分ないときはCの現場に行けばいい。
アイアム ハッピー
ハッピー オタクライフ

だから、ここは、沼ではない

わたしは沼にハマってしまったら、色んな浅瀬に行けない。

『ジャンルの壁』という言葉をバンド界隈でよく聞きます、わたしにしてみたらそんなもの屁で簡単に吹き飛ばせるものです。

好きなものに貪欲に、正直に、自分が満足するためにわたしはこれからもいろんな海岸の浅瀬で潮干狩りをして、たまに沖に出てマグロを釣ります。

実は今ついにK-POP海岸の浅瀬でも潮干狩りを始めました。
これだけは、絶対にないと思ってたのに、「お前キムチ大好きなんだから認めろよ」と心の中の自分が語りかけてきました。


まぁ、この話はまた今度。

浅瀬、楽しいな。